塩田地域包括ケアシステムについて

 

地域包括ケアシステムとは…

現在、少子高齢化現象が深度化する中、2040年には日本の総人口の34.8%が65歳以上の年齢層によって占められる事態が生じ、労働人口は総人口の53.9%に低下すると見られています。これにより、納税者数の減少に伴う社会補償費やインフラ基盤整備に用いる財源の逼迫、65歳以上の年齢層の増加による医療・介護に関する社会保障費の増大、インフラ基盤整備や医療介護に関わる人材の不足によるインフラ整備の悪化、適切な医療介護サービスの提供の困難といった社会問題が生じるであろうと予想されています。(この社会問題の事を「2040年問題」と呼称しています。)
65歳以上の年齢層の皆さんの医療介護に関する社会保障が満足に保全されない可能性を踏まえ、それでも住み慣れた地域社会で自分の望む生活スタイルを保って生活し続けられるよう、公的なサービスのみに頼らず、さまざまな生活支援システムを用いたり、家族・隣人等のマンパワーを適切に用いたりして住民一人一人の社会生活を保全していく「社会の仕組み作り」を「地域包括ケアシステム」と呼称しています。(厚労省 地域包括ケアシステム概要図参照)
この「地域包括ケアシステム」は、それぞれの住民の皆さんがお住いである地域の「特性」によって個別性が生じますので、それぞれの住民の皆さん自身がありうべき社会の仕組み作りについて考え、あるいは医療介護の専門職と相談しながら創り上げていくものです。
従って地域ごとに、それぞれの個別性、特性を踏まえた「地域包括ケアシステム」が形作られていくようになるでしょう。

出典:地域包括ケアシステム|厚生労働省

出典:地域包括ケアシステム|厚生労働省

塩田地域包括ケアシステムをどのように形作るのか

塩田地域は、おおまかに言って、商業施設、学校、役所機能、住宅街の集中する平坦地域である「中塩田」、商業施設や役所機能が少なく、過疎と判断される地域も少なくない「東塩田」、山間部、田畑の多い「西塩田」の3地区からなっています。塩田地域一つを取って考えても、3地区ごとの特性がかなり異なっていると言えますので、3地区それぞれの地域包括ケアシステムを作っていく必要があるでしょう。
参考までに、「塩田地域包括ケアシステムのイメージ図」「塩田地域の“移動”に関する街づくりイメージ図」をご参照下さい。

イメージ図からもお分かりのとおり、

・社会保障制度や公的サービスのみに頼るのではなく、家族・隣人、ボランティア等のマンパワーを上手に活用する事
・地域特性を踏まえた生活支援の仕組み(特に移動等)を作る事
・街づくりを進めて行く為に、住民の皆さん同士、あるいは市区町村や医療福祉等の専門職とよく話し合い、街づくりのイメージを明確化していく事

これらの事を念頭に“少しずつできる事から”地域包括ケアシステムを形作る事が大切ではないでしょうか。
あすか苑デイサービスセンターは、こういった事を踏まえ、“塩田地域包括ケアシステム”を形作る為の「生活支援」の仕組みや方法を模索し続けてまいります。

 

塩田地域包括ケアシステムを形作る「鍵」=
生活支援コーディネーター(地域支え合い推進員)とは…

地域包括ケアシステムを地域ごとに形作っていく為には、行政との連携、医療介護の専門職との連携、そして地域住民の皆さんのご意見やご提言をよく聞き、生活支援の仕組みを形作るよう地域全体を促し、行動計画を見守り、必要ならば修正を行なう、いわゆるマネジメントを行なう必要があります。
その為の知識を有し、調整能力に長け、マネジメントを行なう専門職が、「生活支援コーディネーター」と呼ばれる職種です。
生活支援コーディネーターは、基本的に3段階に分類されています。

・第1層生活支援コーディネーター
市区町村の福祉担当部局に通常1人配置されていて、市区町村全体の生活支援のあり方の検討や仕組み作りを統括し、行政や地域、第2層生活支援コーディネーターと連携しながら進めて行く役割を果たします。

・第2層生活支援コーディネーター
各地域包括支援センターに通常1人配置されていて、地域包括支援センターが管轄する地域全体の生活支援のあり方の検討や仕組み作りを統括し、行政や地域、医療福祉の専門職、第1層生活支援コーディネーターや第3層生活支援コーディネーターと連携しながら進めて行く役割を果たします。

・第3層生活支援コーディネーター
地域包括支援センターが管轄する地域を更に地域ごとの特性に合わせて細分化し、当該細分化地域に通常1人配置されていて、担当地域の生活支援のあり方の検討や仕組み作りを統括し、行政や地域、医療福祉の専門職、第1層生活支援コーディネーターや第2層生活支援コーディネーターと連携しながら進めて行く役割を果たします。

塩田地域には、まだ第3層生活支援コーディネーターが設置されていません。地域包括ケアシステムの広がりと深度化には、第3層生活支援コーディネーターの設置と活躍が欠かせないように思います。
あすか苑デイサービスセンターは、住み慣れた塩田地域での生活の保全を目的として、生活支援の仕組み作りを推し進めていく為、第3層生活支援コーディネーターの設置を上田市に上申しており、今後も働きかけていく活動を進めてまいります。